最近、テレビや新聞、雑誌などで話題の「おとうさんバンク」をご存知ですか?
お父さんバンクとは、シングルマザーやパートナーの協力を得られないなど子育てのサポートを必要としているママが、“お父さん”を無料で借りられるサービスなんです。
一体、どんなことをしてくれるのか、その詳細をまとめてみました!
「おとうさんバンク」の仕組み
「おとうさん」はとっても簡単に借りられます。
ウェブサイトにある「お父さん図鑑」に登録されている人に直接連絡をとり、先方が依頼を受けてくれれば成立!
お父さん図鑑には、それぞれお父さんの経歴はもちろん、趣味や得意技などが書かれているので、依頼者は“料理が得意”“大工が得意”などママが求めるスキルを持った人を選べます。
なぜ今までこんなサービスがなかったのか?
とても需要のあるサービスのように思えますが、これまでなかったのは単に【ビジネスにならない】という理由でした。
利用者の多くはシングルマザーのためお金に余裕がない場合が多いのです。
しかし、「おとうさんバンク」は有料ではなく無料。
サービスは、提供者とお客さんがいて成り立つものですが、ここではお客さんはおらず、お父さんもお母さんもみんな中の人。
「おとうさんバンク」は、そういう世界観を大切にしています。
「お父さん図鑑」に登録されているのは、どんな人?
「お父さん図鑑」には現在約20名が登録。
登録するお父さんの性別も問わないので、女性でも登録可能です。
▽下記は、登録されている「おとうさん」たち(※H.P.より一部抜粋)
「おとうさんバンク」活用法
「おとうさんバンク」は2017年9月に発足して1年弱。
これまで色んなケースで「おとうさん」バンクに依頼がきたといいます。
下記は、その一部です。
一緒に登山する
1歳くらいの子どもと一緒に登山して欲しいというお母さんの依頼で、朝5時起きで山に登った。
運動会に参加する
シングルマザーからの依頼で、数人のお父さんが運動会に参加。
お母さんは、これまではビデオ撮影から準備まで全て自分でこなすため、運動会を楽しめなかったけれど、お父さんたちが手伝ってくれたことで、全員で運動会を楽しめた。
子どもを預かる
10日間ほど、海外に行くことになったシングルマザーのために、二人の娘さんを預かった。
テーマパーク嫌いの父親の代わりに行った
人込みが苦手なお父さんの代わりに、一緒にディズニーランドへ。
「おとうさんバンク」を運営しているのは?
「おとうさんバンク」を立ち上げたのは、江の島でカフェを経営している、義廣千秋さんと、コピーライターなどの仕事をする来世さん。
義廣さんは、娘2人を女手ひとつでそだてているシングルマザー。
男手が必要なときは、カフェの常連さんたちに悩みを相談していました。
そんな中、日曜大工や力仕事など 『自分の特技が役に立つなら、協力したい』という申し出が相次ぎ、このシステムを思いついたといいます。
「おとうさんバンク」の安心度は?
義廣さんは、「おとうさんバンク」を安心して使って貰うために必ず行うことがあるそうです。
それは“お父さん役”として登録した人との事前面談。
運営スタッフとともに複数の目で、人柄を含め、子育てに対する思いを確認しています。
さらに、月に1度行われる「交流会」で、利用希望のママさんとが“お父さん役” の人と事前に会える機会も設けているのだとか!
この交流会によって、利用希望のママさんとお父さん役の人の距離をグッと縮める効果があるそうです。
そんなお父さんバンクを試してみたい方は、こちらの公式ページからどうぞ。
「おとうさんバンク」が目指すもの
発起人の義廣さん曰く、お父さんバンクの目標は"とうさん"(倒産)だといいます。
「お父さんバンクの世界観が当たり前になったら、お父さんバンクはいらない。そこまでいきたいですね」
まとめ
正直、最初「おとうさんバンク」のシステムを聞いたときは「本当に大丈夫なの?」と心配になりましたが、
発起人である義廣さんの想い、利用者の皆さんの感想を聞くうちに万が一のときは、自分もお願いしたいなと思いました。
お父さんバンクのいらない世界、近い将来そうなって欲しいと願います。