いま、海外では「ベビーテック」と呼ばれるベビー用品や、最先端のテクノロジーを子育てに活用しようという動きが高まっているのをご存知ですか?
あまり馴染みのない言葉かもしれませんが、近い将来、ベビーテックが日本で普及されれば、ママやパパの育児の負担は大幅に軽減されると言われています!
そこで、今回は、最新のベビーテックを使ったアイテムや、子育て方法をご紹介します。
「ベビーテック」とは?
ベビーテックとは、IoT(身の回りのあらゆるモノをインターネットに繋ぐ仕組み)技術など、最新のテクノロジーで子育てを支援することです。
この言葉は、アメリカ・ラスベガスで開催される世界最大の家電ショーで広く知れ渡ることに!
今年の家電ショーでは、専用ブースまで設けられ、コンテストも開かれました。
実際にどんな製品があるのでしょうか??
「ベビーテック」の製品例
ミルクを飲んだ量を哺乳瓶が自動記録「Mia」
授乳間隔や、赤ちゃんが飲んだミルクの量は携帯アプリや、ノートにメモをして管理しているママさんは多いと思いますが、
今、アメリカで注目されているのは、BlueSmart社が開発した、世界で最初のスマートボトルフィーディングシステム「Mia」。
これは赤ちゃんの“動き”と“温度”を感知するセンサーを搭載したシリコン製の専用機器。
市販の哺乳瓶の底に装着するだけで、ミルクを飲んだ時間や量、温度などをスマホアプリに自動で記録できる画期的なアイテムです!
しかも、ミルクを飲ませるのに適切な哺乳瓶の角度や量、時間までアドバイスしてくれる超優れもの!
これがあれば、ご主人あるいは実家に子どもを預けたときなども、簡単に情報共有できるので安心ですね。
たった5秒!自動でミルクを作ってくれる「BURABI」
「BURABI」は、ボタン一つで適温のミルクが作れる画期的なアイテム。
なんと、約6,000種類のブランドやアイテム毎に適した粉とお湯との配合情報がプログラミングされているため、粉ミルクのバーコードを読み込むことで、ミルクを作る度に毎回正確な粉の量とお湯の量を計測して抽出してくれるんです!
そのため、事前にお湯を沸かし適温になるまで冷ましたり、粉ミルクを溶かしたりの作業を省くことができます。
例えば、夜中に赤ちゃんが泣いてミルクを欲しがったときなど、ボタンひとつ押せば、数秒(約3〜8秒)で、適温のミルクが出来上がります。
これは本当に嬉しいマシン!特に、夜中に起きてミルクを作るのはなかなかの労力ですので、そのストレスを軽減してくれますね。
現在は日本市場に向け、電圧等の調整中とのことですが、中国市場ではすでに2年前から発売されていて、大変な人気商品なんですよ!
パッチ型のウェアラブル体温計「Temp Traq」
赤ちゃんの体調管理のために、1日数回体温を計測することが大切。
でも、体温計を脇に挟むのを嫌がる子もいて、赤ちゃんの体温計測は意外と大変なんですよね!
そんなとき、パッチ型の体温計「Temp Traq」なら、赤ちゃんの脇の下にペタっと貼り付けるだけで、連続48時間赤ちゃんの体温を測定できるんです。
しかも、このパッチは身に付けていることも気にらないほど柔らかく薄型。
体温の記録だけではなく、体温が一定以上を超えると、スマートフォンにアラートを届けてくれる機能もあるので、祖父母に預けているときなど、遠隔で赤ちゃんの体調をチェックすることも可能です。
こちらもまだ日本では発売されていませんが、Amazonの海外サイトなら購入できる可能性も。
公式サイトはこちらです。
赤ちゃんがぐっすり寝られるベビーベッド
「抱っこをしないと寝てくれない」「せっかく抱っこで寝かしつけたのに、ベビーベッドに置いた瞬間泣き出した」といった悩みは、子育て真っ只中のパパ・ママあるあるですよね。
この「SNOO Smart Sleeper」は、赤ちゃんが泣きだしたことを感知すると、小刻みに揺れ、快適な眠りへと導く、もの凄いベビーベッドなんです。
他にも、赤ちゃんにとって心地よい適度な雑音「ホワイトノイズ」を流したり、揺らし方にも種類があって選べたりと、様々な機能が満載。睡眠不足に悩んでいるパパ・ママのストレスが解消されますね。
こちらも、まだ日本では公式に発売されていないので、海外サイトとなります。
日本でも保育の現場で活用され始めている「ベビーテック」
先日、NHKの朝の情報番組でも、この「ベビーテック」が取り上げられていました。
最近は、日本の保育現場でも活用されている所があるそうです。
たとえば、「お昼寝タイム」は、子ども達にとって欠かせない大切な時間ですが・・
実はこの時間、保育士にとっては大変な負担でした。
寝ているときに事故がおきないよう、体の向きや呼吸の有無をこまめにチェック。
あおむけやうつぶせなど、10分ごとに記録することを市から指導されているのだとか。
そんな保育士たちの救世主となったのが、このベビーテックを使った製品です。
子どもたちの体の向き、呼吸の有無などを知らせてくれるセンサーが、5分ごとに情報をタブレットに送信。
自動的にデータベース化してくれるのだとか。
もちろん、呼吸に異常が見られれば、即座にアラームがなり知らせてくれます。
この特集を見たとき、もっとこのベビーテックが全国的に普及すれば良いのにと思いました。
まとめ
テクノロジーを活用した、安心安全の育児システム「ベビーテック」はいかがでしたか?
育児に対する不安や悩みは尽きませんが、ママ・パパがやるべきことは両親がやって、IotができることはIotがやる。
そんな風に上手にすみわけできれば、子育てがもっと楽しく、もっとラクになるんじゃないでしょうか?
是非、もっともっと広がって欲しいですね!